母親と合流した三月は、健人とも連絡が取れた。
健人は、メールで怪我はないか?などと色々と聞いた後、生きててよかった、と言ってくれた。

余震ももうすぐ終わると信じて、家に帰った。

水道は止まっているが、他は機能している。
不幸中の幸いだろうか。

母は、三月の足を見て、泣いた。ひたすらごめんなさいと謝るその姿は、いつかの健人を連想させた。
三月の足は止血はされてはいるが、パンパンに腫れている。
母は、大泣きして三月にすがるように泣いた。