「全部大祐のメールじゃん」

このメールを見るたびに胸が痛んだ。


「おーい!!リナ!もう学校行く時間だろ!」


お父さんがリビングから顔を出して言った。


「うーん!いってきまーす!」


家から学校は走って10分で着く。
学校についてもずっと携帯の画面を見ちゃう。
君からのメールを待ってるんだよ?

別れてからメールの受信ボックスに君の名前がでることはない。

それがこんなにつらいなんて・・・


「リナ!おはよー♪」

「!」

「なにボーっとしてんのよ」

「あぁ!おはよ!美香!」

「まぁた携帯見て、そんなに暇なの?」

「うん・・・まぁね」


なにも知らないくせに・・・

飯山美香はアタシの友達・・・
最近美香にイライラしてる
美香が悪いんじゃないんだけどね・・・


「おはよー!!」

ドキッ

「おはよ!山杉!」


鼓動がはやくなる
君が近くにいると、前みたいに声をかけてくれそうで・・・


でも・・・


「おはよ!飯山!」

「おはよー」


ドクン・・・


君と目が合う・・・
顔が熱くなるのがわかる


ドクン・・・