ダイヤの原石

「これは・・・ひどいな・・・」


「俺はいつでも歩夢の欲求に答えてきた。



それは歩夢が好きだからこそとも言える。


だけどいつしか俺はどんどん激しくなってくる欲求に耐え切れなくなっていた。



それはもう言葉だけでなく、


体の面でも欲求が激しくなっていき、


俺はこのまま歩夢のことを放っておいているといつか自分が殺されると確信したんだ」



私と椿は静かにその話を聞いていた。



「・・・だから、千尋ちゃんが言ったのは違っていない。



歩夢は俺に復讐をするために美樹を・・・」



遥夏は左手で顔を覆い、小さく左右に首を振った。



「とにかく事情は分かった。



そんな恐ろしいやつと美樹を二人きりにさせると美樹が何されるかわかんねぇ・・・。


今はその寒い倉庫を探すのが第一だ」



そう言って椿は突然階段のほうへ走り出した。