「ファッションよ!」


私の目に刺さりそうなぐらい近くまで人差し指をびしっと指してきた。


「ファッション・・・?」


「そう!ファッション!


私服とはその人を気分まで変えるかけがえのないメモリよ!」



「メモリ・・・・ですか・・・・」



美樹ちゃんはポーズを決め変えしながら話し続ける。



「そう、まるでペットボトルについてるキャップのように・・・!」


「ペットボトルのキャップ・・・・・・ね・・・・」


例えが遠すぎてわかんないや・・・



「そう、とにかくこれもまた生まれ変わるものの1つなのよ!


覚えておくことね!」


美樹ちゃんはそう言って歩き出した。



「は・・・はぁ・・・」



私は小さく返事をして美樹ちゃんの後をついて歩いた。