「あぁ、全然間に合うさ・・・。

俺たちがついてるじゃないか」


「明日、椿くんにちゃんと謝るね・・・」


濁声で私は涙を拭きながら言った。

「俺も一緒についていようか?」


「ううん、ありがとう。


でも一人で大丈夫」


「そっか、つい今までは一人彷徨ってたのにもう行くべき道が見つかったんだね」


「何よそれ」

私は笑いながら言った。


「やっぱり笑ってるときが一番輝いてるよ。


君は不細工なんかじゃないよ、


もっと自分に自信持ちな?」


私は遥夏の優しい眼差しに釘付けになっていた。


吸い込まれそうになっていた。



「・・・うん、本当にありがとう!」


私は立ち上がってレモンティーを少し飲んだ。


「あー、温かいね!」


「はっ!まるで人が変わってしまったようだな」