愛莉たちは笑いながら廊下を歩いていった。


「えっ何あんた、いじめられてんの?」


「・・・・・・・・」


美樹ちゃんたちには知られたくなかった。


せっかくできた友達が離れていくなんて嫌だ。

でも仕方ないよね。



こんな暗い人と一緒にいたら・・・


「よし!じゃぁあたしが変えてあげる!」



美樹ちゃんは腕まくりをしてガッツポーズを見せながら言った。


「・・・えっ?」



「ごめん!先生の話が長くて遅くなった!」


遙夏くんも走ってやってきた。

「あーもう、変な質問ばっかすんなよなー・・・」


人ごみにのまれてた椿くんも頭を掻きながらやってきた。


「ちょうどよかった!ねぇ!


このチビちゃんが可愛くなりたいって言ってるんだけど、


あたしたちが変えてあげない?」


「いえ、言ってな「へぇ~!変わりたいと・・・!」


椿くんが顎に手をあて考えるようにしかめっ面でこっちを見てきた。



「じゃぁ、まずマスクをはずさないとな」

「遙夏くんまで・・・」