ダイヤの原石

別室?

看護?


私はようやくここが病院であると悟った。


そしてよくよく椿の顔を見ると額のあたりを包帯でぐるぐる巻きにされている。


私はそれを見て思い出し、目を見開いて上半身を起こした。


「幸い怪我をしたのは俺だけでよかった。

遥夏ももう動けると言ってたが患者がそれでもまだ寝ているほうがいいって」


「あゆ・・・む」


「あいつはー・・・」


椿は俯いて首を横に振る。


それだけで私は察した。


彼女はナイフを胸の深くまで刺していた。


だいたい予想はついてたが・・・。


「そいえばさっき文也がお見舞いに来たんだぜ!

俺様が来てやったぞってな」


笑いながら椿が言っていたが、歩夢の重い話から遠ざけるためにしか聞こえなかった。