「あっかおりさんっ」

「!たしか君たち…」

「桜木淳のダチの安西棗っす」
「三木浩和です」
「襟沢直也でーす」
「古沼雲雀です」

「どーも。学校は?」

「もう終わりました。かおりさんは大学は?」

「今日は講義がないのよ」

「そうなんですか」

「…桜木くんは?」

「あぁ用事あるみたいで」
「担任に呼び出されたみたいやったなぁ」
「また頼み事じゃない?」
「チェリーは頼まれたら断れない性質だからね」

「そっか…」

「ねぇかおりさんってチェリーのことどう思ってんすか」

「どうって。たまに手伝いにいく購買がある学校の生徒さん」

「たいして歳変わんないのに?」
「…たいしてって高一と高三の二歳と高二と大学生の二歳は違うのよ」

「…そうすっかァ?」

「…そうじゃなかったらいいんだけど。私なんてみんなからしたらおばさんでしょ?」

「いや購買のマドンナです」

「は?」

「みんな言ってますよ」
「購買のマドンナって」
「若いですよ。隣に購買のおばちゃんおるから尚更」

「なんか言ったかい」

「うわっ店の中にいたんすか」

「店の前でなに話してんだい」

「ちょっとね〜」

「おばちゃん、ちょっと彼らと話すから店よろしく」
「はいよ」

「「「「?」」」」

「ちょっと私の部屋あがってかない?」

「「「「はいっ」」」」

購買のマドンナの部屋に喜んでお邪魔する男子高校生が五人。