クッキーも配り終えてしまった。どうしよう…。裕紀の恋を応援すると決めたんだから邪魔はできないよな。 俺は教室から出て、壁にもたれ掛かった。ごめん、話の内容は聞かせてもらう。本当にごめんな。 「あのさぁ!山本!俺、言いたいことが…。」 「知ってるよ。」 「え?」 「宮城君が私のこと好きなの。」 「い!?」 始まったか。裕紀、自分を変えないでくれ。梓の話を聞いてもお前はお前でいてくれ。俺の太陽。