「て、天気いいね!」

「曇りだけど?」


そのとおり、空は今にも雨が降りそうな曇天だ。。漫画のようなミスをしてしまった。すごく恥ずかしいが、このおかげで緊張が和らいだ。聞きたいことが次々と頭の中に出てくる。


「あ~えっと、冗談冗談。あのさ、転校するって聞いたんだけど本当なのか気になって………さ。」


やればできるじゃん!と心の中でガッツポーズをした。落ち着けば以外とスラスラ出てくるものだ。


「え?えっと…。誰から聞いたの?」

「いや、本当に風の噂っつ~か…。」


女子たちの会話に聞き耳たててたなんて言えない。彼女は不思議そうに俺を見ている。てか、その瞳反則。


「ふ~ん。まぁ、隠してもないしね。そうなんだ、私転校するの…。三日後なんだけどね。」

俺は彼女の口から、嘘という言葉が出てくることを期待していた。でも真実で…。彼女自身から言われると、ショックも半端なくでかい。