虹色の三日間


口から手を離すと息苦しそうに咳き込む。目には少しだけ涙を浮かべて下を向いていた。意外だった…、最低!って叫んで俺の頬を平手打ちして飛び出すんじゃないかなぁ?と思っていたから。ヤリマンとか言っちゃったし……。


煮え切らない雰囲気が俺たちを包む。いや、俺を包むの間違いかな?なんとなく携帯を開いたら、入り口も開いた。


裕紀と梓が一緒に帰ってきた。この変な感じがバレない為に、笑ってみせた。裕紀はどう感じるのだろう?鈍いし、何とも思わないか。


「どうだった?」

「…………………別に。」


裕紀を隣に座らせたけど、ずっと上の空だ。森本も裕紀に話しかけようとしない。梓と何かあったのか?恋愛の方なのか?それとも…………。


二次会とか言いながらファミレスに入る。裕紀はずっと上の空だ。こりゃ駄目だな、とりあえず梓にメールして。俺は適当に楽しもう。