虹色の三日間


2時間ほどして梓が席を立った、裕紀も気付いて席を立とうとしている。森本由香も動きだした。


「宮城君、デュエットしよ~。」

「ごめん、トイレ行くから。」

「なら、由香も行く~。」


アプローチ激しすぎだろ。裕紀はかなり困っているようだ。ここは、俺が助け船を出してやろうでわないか。


「もっりもっとさぁ~ん!デュエットなら俺がするよ!」

「はぁ?宏樹じゃないし!何よ急に!私は宮城君に頼んでるの!って……あ!宮城君居なくなったじゃない!」


俺が森本と話してる一瞬の隙をついて出ていったみたいだ。明日はジュース一本…………いや、弁当を奢ってもらおう。どうか梓が素顔を見せませんように。