そのまま布団に携帯を投げた。梓はどうするつもりなんだ?いつも俺に言ってること裕紀にも言うつもりなのか?
止めてくれ。あいつはあれで良いんだ。純粋で無垢で素直な宮城裕紀で良いんだ。お前の口からあいつの考え全てを否定したら、あいつはどうなる?世界に失望してしまうかもしれない。
携帯をもう一度手に取りメールを送信しようとしたが、止めた。そのまま保存している。
言うか言わないかは俺が決めることじゃない。止めに入る必要もない。梓も傷つけることになったら、俺は……………。
携帯が鳴った。綾香からだった。メールも開かずに机の上に置いた。
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│△山本梓⇒× │
│△**/** **:** │
│Re.Re.おい │
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│話し相手? │
│あいつに世界を失望 │
│させないでくれ。 │
│ │
│俺がいくらでも聞く │
│ │
│ │
│ │
│ │
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