虹色の三日間


「心をぶちまけたかっただけ。誰でもよかったの。私は貴方の気持ちを利用しただけ。想像以上に純粋な人でびっくりしちゃった。」


彼女に手を伸ばせば届きそうだ。なのに、すごく遠くにいるような気がしてならない。目の前にいるのに。

彼女がこっちを向く。


「そのうち分かるよ。貴方はこの世界に絶望する。」


そう言って、彼女は自分の鞄をとった。教室を出る前に


「私を好きになってくれてありがとう。話をしたのってさ、一昨日が始めてじゃないんだよ?夕日が綺麗って私が言ったら、宮城君は本当だねって返してくれたんだよ。」


と言って、出て行った。