彼女から慌てて離れる。顔が熱くなった。ゆでダコ並みに真っ赤だろう。

「い、いつから!?」

「3学期に入ってからかな?宮城君、私を良く見るようになってたでしょ。」


動揺して椅子を倒してしまった。ガタッ!という音が校舎に響く。誰かの話し声も聞こえる。


「図星ね。私、貴方が思ってるようないい子じゃないよ。」

「ち、違う。」


目をつぶり、思いっきり首を横に降った。


「違わない。素直で、飾らないって思ってたでしょ?だって、そう思わせるように演技してたんだもん。」