クッキーも配り終え、みんな彼女に別れの言葉を言う。そしてゆっくり解散していった。彼女は教室に残っていた。そして俺も。今しかない。 「あのさぁ!山本!俺、言いたいことが…。」 「知ってるよ。」 「え?」 俺の方に歩いてきた。恥ずかしさから、彼女から目を離していた。前を見ると、キスできそうなぐらい顔が近づいていた。鼓動が早まる。何故か顔が背けなかった。 「宮城君が私のこと好きなの。」 「い!?」