「あの…さ。」 「何?」 目元が赤くなっている。胸が苦しい。彼女の悲しみの4分の1、いや6分の1でも俺が抱えることが出来たなら。俺も十分悲しいけど、彼女の方がもっと悲しいんだ。 「少し俺と話さない?」 不思議と恥ずかしさはなかった。気持ちが凄くスッキリしていた。 「うん。いいよ。」 彼女の隣とまではいかないけど、人一人分あけて座った。