「ま、まぁな。にしても、山本梓って本当に可愛いよなぁ。純粋で飾らなくて素直で。」 相当デレデレしながら言っていると思う。顔がまだ熱い。宏樹がますます気持ち悪そうな顔をしたあと、真顔になった。 「…山本って意外とお前が思ってるような子じゃないかもしれないぞ」 「え?」 「お!もう俺んちだ!さっきの一言は忘れてくれ。明日詳しく聞かせろよな。」 そう言って、宏樹は自分の家に駆け込んだ。山本梓の家と近くて羨ましい。俺は、宏樹の一言なんてすぐに忘れていた。頭の中は、彼女のことでいっぱいだった。