「 裏道進めばいるんだな? 」 「 ん・・・ 」 「 動くなよ? 」 案外あっさりと切れてしまって 電話をぎゅっと握り締める。 「 ・・・な・・・・優奈! 」 段々近付いてくる声に顔をあげると 「 あー、やっぱり 」 ポケットに両手を突っ込んで パーカーの帽子をかぶって、 あたしを見下ろす。