「 ・・・なぁ、浜坂? 」 「 はい・・ 」 ミラー越しに目が合って 彼がニコッと笑う。 「 何で俺がタクシーなんだろうな? 」 コレは彼の車であり、 彼はタクシー代わりである。 「 川端か・・・ 」 「 ま、まぁ・・・なんかすいません・・ 」 あたしが頭を下げると クスクスと笑って”気にすんな”と あたしの頭を片手で叩いた。 「 そういえば・・・・ 」 「 ?・・はい 」 「 俺は何処に送っていけばいいんだ? 」