「 これのコピーとったら終わりだよ~ 」
絵里の溜まった仕事も
コピー100枚、で終わり。
あとは・・スイッチだけで・・・
「 よーしっ自販機行こっ 」
1日中パソコンと向き合っていた
絵里は 目が疲れているのか
目頭をずっと押さえていた。
「 あ、だめ! 」
「 え? 」
「 やっぱり下行こう! 」
「 ちょっ・・・どうしたの? 」
すぐ目の前に自販機があるのに
2人共くるりと向きを変えて
あたしの腕を引っ張って
エレベーターへと向っていく。
「 ほらほら~扉閉まっちゃうよ! 」
「 きゃっ 」
閉まりかけた扉の隙間に
強引に手をいれて、阻止。
あたしが乗り込んだところで
絵里が1階のボタンを押して
再び 扉が閉まりだした。

