人を失うことは 誰にでも怖いことで この世にどれだけ強い人が いても、1人の寂しさには いつか耐えられなくなると思う。 「 和真・・ 」 あたしは、弱すぎる。 1人になった途端、何も手につかなくて 頭が働かなくなってしまう。 ─────プルルル ・・・和真かも・・? 「 もしもし? 」 小さな期待を胸に 受話器をぎゅっと握った。