「 嘘・・・だろ? 」 「 ・・・和真・・ 」 抱きしめる力が 少しずつ強くなっていって・・ 「 何処にも、行かないで・・ 」 彼の鼓動が耳に届くたび 彼の呼吸が肌に掛かるたび 安心を覚えた。 「 あたしを1人にしないで・・ 」 あたしが声を殺して泣くと 彼の指があたしの顎を掴んで 少し強引に上を向かせた。 「 ・・俺でいいの? 」 「 和真・・・ッ 」 「 目、閉じて 」