ガチャッ・・・ あたしの言葉なんて 耳に入ってないようで 容赦なく開けられたドア。 「 やっぱり泣いてる 」 「 見ないで・・ 」 「 もしかして、昂? 」 無意識に、表情が歪んだのが 自分でも痛いほど分かった。 「 ・・・・それ? 」 あたしが抱えていたアルバムを 少し強引に取り上げると パラパラと冷めた目で 写真1枚1枚を見ていく。 「 奥さんとの写真か 」 「 ・・・・ッ 」 「 もう、1ヶ月だよ? 」