「 古臭いって? 」




クッと笑った彼の手をとると
グイッと腰を引き寄せられて
いつもより距離が近くなった。




「 執事の癖にボディタッチ
  激しすぎない? 」



腰に回された手に触れると




「 こんな執事は嫌? 」




あたしを見下ろす顔が
・・・すごく、かっこよくて
首を横に振った。




”古臭い”なんて
思わなかった。
惚れ直すくらい
かっこよかった・・・




なんて、絶対に言えないけど。




「 って、・・え!? 」




いつの間にか 部屋の前に
ついていて 彼が慣れた手つきで
鍵を開けて、ドアノブに手をかけた。