「 おはよーございまーっす! 」
自分の席についてから、
顔を上げると
「 コレ使ってください! 」
すごくすごく可愛い女の子が
和真にハンカチを手渡してた。
「 朝は大変でしたねぇ・・・
もしかして寝坊ですかぁ? 」
使いこなした上目遣いは
様になっていて、
小さな体に似合っていた。
「 俺じゃないんですけどね 」
「 えー?そうなんですかぁ?
彼女さんとかいるんですかぁ? 」
社内専用の笑顔を見せた和真は
ハンカチを使わずに返して
「 いますよ。すごい可愛い彼女。 」
そう言ってあたしの方を見て
ニヤリと笑うと、女の子も
視線を追ってあたしと目が合った。

