手を握られて、半ば無理矢理 立たせられた。 「 涙目で上目遣いは誘ってるって 受け取ってもいんだよな? 」 自分から仕掛けたくせに それはもうひどい言い分で、 理不尽だといいたいけど 言い返す力なんて残ってなかった。 「 いい顔 」 ボソリ。とサディスティックな 一言を呟いてあたしを抱き上げると あたしが膝に跨るようにして ソファに座った。 「 ・・・・和真? 」