「 ・・・ッ 」




彼の優しさに泣きそうになって
その度にあの言葉を思い出して
上を向いた。




こんな顔・・・見せられない・・・・




ガラスに映った顔を見て
目が赤いことに気付いた。




和真に見せるわけにもいかず、
とりあえず、何処かいこうと
足を駅の方へと向けた。










「 何処いくんだよ?こんな時間に 」







背中越しに、和真の声が聞こえた。