「 俺の、浮気が原因だよ 」
「 許してもらえたの? 」
「 うん。お前のことも話した 」
消えることのない罪悪感。
いくら知らなかったと言っても
あたしはこの人と出会っては
いけなかった。
「 あいつ、派手な格好好きじゃねーのに
化粧も濃くなったし・・・ 」
「 それは・・・ 」
「 浮気だろ? 」
「 浮気じゃないんじゃない? 」
女の子が着飾るのは、すきなひとに
みてもらいたい気持ちから。
それは浮気なんじゃなくて、
「 昂が好きで好きで、自分だけを
見てほしいって言う、独占欲・・じゃない? 」
「 独占欲? 」
「 昂はかっこいいんだし、
自分じゃ似合わないって気持ちが
派手な服を着て紛らわせてる・・とか 」
驚いた表情をする昂の胸を
少し強く押すと
フラフラとあたしから離れた。

