『秀介勝負だ!』
「望むところだ!」
ボールを体育館に弾ませながら走る俺達。
響くダムダム―…と言う音が心地良く耳に届く。
秀介をフェイントでかわしてボールをリングに放つと、ボールは俺の意思通りに放物線を書いてリングに吸い込まれた。
『よっしゃー!決まった!』
「くそっ!!あそこでフェイントはずるいぞ!」
負けた悔しさでぶつぶつ言ってくる秀介に舌を出すと、もう一回だ!って気合い入ったから、俺達はまた始めた。
―…
『あぁ疲れた!』
「体力、ないんじゃねぇ?」
『お前だって十分疲れてるだろ!』
体育が終わって疲れたから体育館に寝そべっていると、顧問の田城先生(タシロ)が近づいて来た。


