ただ君が好きで、



『俺は、ずっと前から雪菜が好きだったんだぞ!…いまさら簡単に諦められるぐらいなら………こんなに悩まねぇよ!』


自分で言い始めたのに、大きい声だして…俺ってほんとにカッコ悪いなー…。


そんな事を考えていると秀介が大きく笑った。


「はははっ!聞いてて恥ずかしいっつーの!分かってるよ!お前が雪菜ちゃん好きな事ぐらい!」

『…なんだよ!悪いか!』

「照れちゃってー可愛いなー」


全力でからかわれてるから、秀介を軽く睨むと秀介は言った。

「お前にはお前の良いとこがあるんじゃねぇか?…だから大丈夫だって!」

『あぁ!分かってるよ!』

「ならとりあえず飯食うか!」

『おう!』


俺は秀介に引っ張られてレストランに入った。