ただ君が好きで、



『なんと言うか…勝てねぇな!』

「優太…」

『スポーツ出来て、かっこよくて、優しいんだぞ?勝てるとこねぇって!』

「じゃあお前……諦められるのか?」

『…?』


情けなく笑った俺をジッと見て秀介は言った。

「そのスポーツ出来て、かっこよくて、優しいやつだから諦めるぐらいしか…好きじゃなかったのか?」

『そんな訳…!』

「ならもう好きじゃないのか?」