ただ君が好きで、



「だから…試合を見に来てくれるのか?」

『……あぁー!雪菜の話か?』



思いついたように言うと、秀介はこっちを向いた。


「ちゃんと言ったのか?」

『あぁ!言ったぞ。昨日の帰りに公園で会ったんだ』

「公園で?」

『あぁ、ただ2人一緒だったけどな』


ははっ、と今度は俺が笑うと秀介は眉をしかめた。


『まったく、秀介がそんな顔する必要ねぇっつーの。』


どんだけ良いやつなんだよお前は。