ただ君が好きで、



水道で手首を冷やしながら少し痛む事が気になった。


『大体今日保健室開いてるのか?』


冷やしすぎてすでに感覚が無くなった手首をさすりながら保健室に行くと、開いてたから中に入った。



「捻挫と打撲だから2~3日で治ると思うわ、ただ今日と明日は使わない方が良いから」

『はい、ありがとうございましたー!』


保健医の先生に言われて、湿布と包帯を巻いてもらってから外に出ると、秀介が走ってきた。


「優太!!」

『あ!秀介ー』

「大丈夫なのか?」


息切れしながら言う秀介に俺は思わず笑った。

『打撲と捻挫で、今日、明日動かさないと治るだろうだってさ!』


俺があっさり言うと、秀介は座り込んだ。