「はい、楓」 私は赤い木の実を楓に渡した 「ありがとう」 大切な者を壊すその時までの幸せを 「えっ」 「愛美?」 楓が私を不思議そうに見る 「向こうにおいしそうな木の実見えたの 私とってくるから待ってて」ニコ 私はそう言い走った 「えっ?あ、うん??」 楓は混乱したような顔だった 私は奥の方へと走った