愛なんて知らない Ⅲ










「愛美」




「何?」





「手、繋いでもいい?」



私は楓を見る




楓の悲しそうな、切なそうな顔を見たら

ダメだなんて言えるはず無い・・・・





「うん」




「ありがとう」




満面の笑みで楓は私の手をとる

楓の手は思っていたより大きかった





あまりにも楓が可愛くて私も笑顔になる





「愛美、手小さいな」


楓が笑いながら言う




「そう?」