愛なんて知らない Ⅲ










「聞いてみるね」



そう言い悠希に電話する





「もしもし悠希?

後どれくらいでできる?

うん、わかった


ありがとう」




そして電話を切った






「まだ時間かかるみたい」



電話を切った後見た楓は

悲しそうに瞳が揺れている





「そっか」



聞える楓の声はとても切ない




(どうしよう・・・・

あっ、そうだ)




「楓、行こうか」


私は微笑む