愛なんて知らない Ⅲ










『どうしてなの?』




幼い私が私に問いかける





「何が?」






『真実を見ようとしない事はいけない事なの?


拒絶する事はいけない事なの?


何も写そうとしない事はいけない事なの??』






幼い私の目には光なんて無い

闇と絶望しかない



悲しみや苦しみも見えない





あるのは闇と絶望だけ・・・・






『裏切られるのはきっと

悲しいから、辛いから・・・・


だから何も写さない


それは悪い事なの?』