愛なんて知らない Ⅲ











「短い幸せを・・・・」



私は小さく呟いた






(私は・・・・

私の今までの悲しみはただの過程


これから、本当の孤独を味わうんだろうか)







私は窓から外を見た






「この空も木も何もかも

色あせて見える日が来るのかしら・・・・」




私は窓に手を当てた








「冷たい・・・・」





(今は夏で暑いはずなのに

ガラスはこんなに冷たいのね・・・・)