愛なんて知らない Ⅲ










「あっ、うん・・・・」



そう言い百合香は扉まで行くと

こちらを心配そうに振り向いた






私は百合香に微笑んだ



そして部屋には私1人になった






「・・・・」



私はまた本を開いた








『とても強く深い、孤独な呪い・・・・

絶対にこの運命からは逃れられない


寂しく、冷たい、孤独な呪い


大切なものを壊すその時まで________







短い幸せを』





本はここで終わっていた