愛なんて知らない Ⅲ










「言われなくても行くわよ」


燐は私を睨む






「燐、貴方にも幸せはある

自分では気づかない身近な所に・・・・」






「それってどういう意味?」





「素直になればいいって事だよ」


私は微笑みながらそう言った






「意味わからないわね」


そう言うと燐は黒い羽を

羽ばたかせ千里の元へと降りていく





「さてと

これで最後ねぇ・・・・」


私は下を見た



燐と千里が抱き合っている




「幸せ・・・・か」