愛なんて知らない Ⅲ












「寝起きの顔ヤバイッ!!」




百合香はそう言うと

私をぎゅうっと抱きしめた







「苦しいよぉ~」







「ごめん、ごめん♪

じゃあ待ってるねぇ~」





そう言い部屋を出た








私は自分の隣にあった

本を手に取った






「これって、古文書?」




私はそう言いながら

その本を開いた