愛なんて知らない Ⅲ












「チッ

陰よ無数の矢となりあいつを貫け」





たくさんのさっきと同じ矢が飛んでくる







私はそれを睨む





「私に触れるな」





そう言うと私に刺さる寸前で

矢は消え落ちていく







「光は1本の矢となり千里を貫きなさい」




私は光にそう命じた






(殺すな、ただうでを貫くだけでいい)




心の中でそう光の矢に言う