黒猫*溺愛シンドローム




……へ?

自分の中で結論づけて、満足した…そんなとき。


それまでしばらく黙っていたお兄さんが口を開いた。


何事かと思って、そっちを見れば……



「一体コイツに何したんだ?……風歩?」



お兄さんが見ていたのは、隣に座る彼女のほうで。

いきなり矛先を向けられた彼女は、びっくりしたように顔を上げた。



「お前、もしかして“魔性のテクニック”とか持ってるんじゃないだろうな?」


「……はぁっ?」


「兄ちゃんは、お前をそんな娘に育てた教えた覚えはないぞ?」


「何言ってんの?って言うか、別にお兄ちゃんに育てられたわけじゃないしっ」


「だって、おかしいだろ?
こんなキラキラフェイスの持ち主が…なんでこんなにお前に惚れこむんだ?」


「はぁっ?」



……なんか、会話がめちゃくちゃ?



「これはもう、カラダでも使ったとしか思「……本気で殴るよ?」