黒猫*溺愛シンドローム




「…んっ。やぁ…」


初めこそ、嫌がる素振りを見せるものの、


「……っ」



その抵抗はすぐに治まる。


唇が重なる瞬間には、すでに瞳は閉じられてるし。


触れるだけのキスを繰り返すうちに、彼女の身体の力はだんだん抜けていく。


無意識に、俺の腕とか服とか…掴んでいたりする。


深いキスを交わす頃には、彼女の腕は俺の首に回っていて……ってヤバイ。


ここまでするつもりじゃなかったのに……

なんかもう、止まらなくなってしまった。



「……んっ」


柔らかい感触と、
熱い感覚。

彼女から漏れる甘い吐息。

おかしくなる…。




最近、すごくヤバイんだ。

彼女に触れると、自分で自分がコントロールできなくなる。

抱きしめるだけじゃ満足できなくて。

キスしても足りなくて。

もっと…って。



今までは、ここまでひどくはなかったのに。

最近は、すごく危険。

自分が怖い。



なのに……

トマラナイ。




これ以上はダメ。

そう思うのに……

俺の唇は、彼女の首筋へと降りていって……












「……へぇ。もう“そこまで”いってんだ?」