……なんでこんなことになっているのか。
私にもよくわからない。
なのに、
いつの間にか、このパターンが定着してしまった。
毎日、補習がある私と、
毎日、何かしら集まりがあるアイツ。
“一緒に帰る”ために、
早く終わったほうが、相手を待つ。
大抵、待たされるのは私のほうだから、今じゃすっかり生徒会室に入り浸りだよ。
こうして、“専用”ソファーなんかも用意されちゃってるし?
私がいても、誰も驚きもしないし気にも止めない。
ここは暖房もきいてるから、休むには絶好の場所だけどさぁ。
これじゃまるで……
私とアイツが“つき合ってる”みたいじゃない?
「あさ~みセンパイ♪」
ため息をつきつつも、出された紅茶をひと口飲んだ……とき。
「おつかれさまでぇす。これ、いかがですかぁ?」
明るく弾んだ声が聞こえて、目の前にクッキー?の箱が差し出された。
「……小沢さん。」

