それが恋だと知ったから。

「あ!でも見るのは髪やってから!」



そう言って椅子を動かされる。



「髪伸びたね!」



「これでも一応伸ばしてるの。」



「これならいじりやすい!」



クシとハサミを持って雛乃が笑う。



「ちょっと、何するのよ!」



怯える私をみてにやける雛乃。



「まずは前髪を合わせるの!」



そう言って私を押さえつけたまま、
ハサミで前髪を切っていく。