それが恋だと知ったから。

机に顔を伏せて寝ようとしていたら、
前に気配があって…顔を上げる。



そこにあったのは、
栗原十和の顔。



さすがに私も驚いて、
栗原十和を睨む。



「お前さ…好きな奴とかいんの?」



この状況で真面目に聞く、馬鹿がいる。




「あなたに教えないといけない理由は?」



「気になるから。」



「あなたが気になる事は、
全部教えないといけないんですか?」



「当たり前だろ?
俺が気になる事なんだから。」




そう答えた。