「凍海!!騒いでんのはあの灰だけだろ!!」

「灰じゃねーっ!!騒いでる餓鬼は枝だろーが!!」


凍海に講義していると、すかさず灰が割り込んで来た。


「…お前等同じレベルの生き物だろ…。俺から見ればお前等まとめて餓鬼の分類に入る」


生き物って……。すでに名前ですら呼ばれなくなったな…。


くそっ…凍海の奴……。生き物とか分類とか頭固ぇーんだよ。


「そうですよ!凍海先輩の言うとおり僕らは餓鬼なんですから、大人しく認めて帰りますよ!」


ミノの促しもあってか、あたし達は車に乗り込んだ。

ケッ…灰の野郎……。絶対あいつの上にたってやる。

灰なんかに負けて堪るか。灰どころか塵にしてやんよ。


あいつはあたしの…天敵だからな……。この手で勝ち取ってやる。