「痛っ…な、何しやがる!!」
その痛みの正体にはすぐ気付いた。
灰のチョップがあたしの頭を容赦なく襲ったからだ。
「けっ…迷ってんじゃねぇぞ。お前は刑事だ!!それ以外の何者でもねぇだろ」
不機嫌そうにそっぽを向きながら灰はそう言い捨てた。
「…………灰……」
励まそうとしてんのか…?そうだったら良いな…なんて思った自分を殺したい。
あはは……。空笑いをしてからあたしは灰にチョップをお返しする。
「ぐへっ!!!!何しやがる怪力女!!!」
「お前なんか東京湾にでも沈め!!!!」
だからこんなに可愛いげの無い事言っていつもみたいに喧嘩になる。
こんな関係が続けば良いと思う反面、進展してほしいと思っている自分もいる…。
「…お前なんか…嫌いだ」
「フンッ…それは…俺の台詞だ」
お互いにそっぽを向き、腕組みをする。
「何してるんですか先輩!!置いて行きますよ!そんなに野垂れ死にたいんですか?」
「…馬鹿共は仲良く置いていけばいい」
ミノの腹黒発言と凍海の無慈悲発言に慌ててあたし達は車へと向かう。
「出発〜っ!!!」
リーダーの一言で車が発進する。
「って……ちょっ!!!!?車止めろーーっ!!!!」
「俺らをどうするつもりだーーっ!!!!」
今日も明日も明後日も、特捜は賑やかだ。
それでも事件は今この瞬間も起こってる。
だから…あたしはまだまだ立ち止まれないんだ。
次回、『刑事の秘め事【2】』突入!!
新たな事件の幕開けです。


